宮本算数教室という塾を開いている塾講師の宮本哲也先生が全力教室に登場。
これまでの常識?を覆す「子供が勉強好きになる教えない勉強方法」を教えてくれました。
宮本先生は、これまで生徒を難関中学へ合格率80%で送り続けている塾講師。
宮本先生の塾の宮本算数教室では、小学校3年生ではパズルのみで授業。
(パズルは宮本先生考案の賢くなるパズル)
小学4年生になると、宮本先生はひたすら黙って黒板に問題を書き、その問題を生徒はノートに書き写して黙々と解き、説明や解答はいっさいしないという、ちょっと変わったスタイル。
ちょっと心配になりますが、全力教室での講義内容を聴くと、この勉強方法で子供の成績が上がる理由がわかりました。
説得力があります。
子供が勉強好きになる教えない勉強方法と親の心構えのポイント
宮本先生が教えてくれた子供が勉強好きになる教えない方法と親の心構えについてまとめます。
なぜ子供が賢くなるのか?
宮本算数教室では、生徒に手取り足取り教えるのではなく、各生徒が今もっている能力を使って問題を解かせるのが塾のスタイル。
問題を解いたから賢くなるわけではなく、丁寧に説明をしたから理解できるようになるわけでもない。
できない子供はほっとく。
問題が解けなくても考える時間が賢い脳を作る。
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確かに考えないと脳は成長しないですね。納得です。
ゆとり教育の欠点
宮本先生によると、ゆとり教育の欠点は一番できない子供の更に下で勉強するから、できる子もできない子も緊張感がなく、誰も伸びない。
簡単なテストをやるなどレベルの低いことを勉強して、テストは満点と言うのは0点ろ同じで意味がない。
生徒の一番上の更に上で勉強させると、一番上の子が必死にやり、2、3番手も必死にやり、最下位も必死になるので、全体が底上げされる。
◆
低レベルの授業をやっても成績は伸びないのは納得です。やさしすぎる授業のため、生徒は面白くないので面白さがなく退屈するでしょうね。この面白くない授業が学級崩壊につながっているのかもしれません。
ただし、あまり難しすぎる授業をやった場合、ついていけない子供はやる気を無くしそう。ついていけない子供対してどうやってやる気を出させるかが鍵となりそうです。
実は全ての子供はやる気に満ち溢れている生き物
宮本先生によると、大前提として全ての子供はやる気に満ち溢れている生き物とのこと。
赤ちゃんは、常にハイハイしようと、立ち上がろうと、言葉を喋ろうと、必死に学習している。つまり、子供は本能的に学習をしたい生き物。
子供を勉強嫌いにさせるのは親の責任。
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う~ん、思い当たる節はありますね。
子供が勉強嫌いになるのは全て親が原因
母親は小さい子供にとって生きるための絶対的な存在。
母親はそれを逆手にとって子供に無理難題を課そうとする。それが子供が勉強嫌いになる原因。
自分(親)が子供の頃、自分の親にさせられて嫌だったことを子供にしてないか?
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なななか深いお言葉です・・・
子供の頃、勉強が好きだった人の子供の頃の環境
全力教室で子供の頃に勉強が好きだった方は、東大卒の八田亜矢子さんと医者のおおたわ史絵先生のお二人。
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二人の共通点は、勉強を勉強とは意識せずにゲームのような感覚でやっていた点。
二人の親の教育方法が良かったと思われます。
悪い親が子供を勉強嫌いにさせる親の行動
下記の行動は慎んだ方が良いようです。
悪い親が口にする2つのセリフ
子供に対して「頑張って!」「大丈夫?」の二つの言葉は子供のやる気を損なわさせる。
「頑張って!」は、もっと頑張れよ!の裏返しで、50%頑張っている子供はその50%分を親に否定され、傷つく。
「頑張ってるね!」と言えば100%肯定したこととなり、50%しか力を出してない子供も、もうちょっとやろうかなとなる。
「大丈夫?」のセリフは、相手を信用してないセリフ。これも50%努力している人に対して0%を突きつけられた感じがする。
「大丈夫だよ!」と言うと100%判定となり、50%努力の子供は更にやる気が出る。
子供をペット化する
初対面の大人に対して挨拶が異様に上手い子供がいる。これは親の自分が周りの大人に褒められたいがために、子供に対して仕込んでいる行動。
子供は初対面の大人に対して警戒するのが普通で、ぎこちない挨拶でよい。その大人に対して慣れてくれば自然な挨拶ができるようになる。
子供がやりたいことを邪魔する
子供が何かに没頭することは生命力を磨いている宝の時間。親が邪魔するのはもってのほか。
実例では、好きなサッカーに没頭してい子供が中学受験をする際に、ギリギリまでサッカーと塾(宮本算数教室)を両立され、第一志望(開成中学)には落ちたが、他の難関校には受かったケースがあるとのこと。
おろかな親はサッカーをやめて勉強に没頭しなさいと言う。
子供に勉強を教えたがる
問題が解けずに、ウーンと考えている子供に対して、横からこうすれば解けるよと教えるのはNG。
推理小説を読んでいる人に対して、横から犯人を教えるようなもの。
子供が一生懸命考えているというのは頭を良くするように努力をしているところ。
邪魔をせずいくらでも待つ。
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人に対して話すセリフは知らず知らずその相手を傷つけていることがあります。子供に対しても、友人、家族、仕事場でも心得ておかないと。
子供をペット化するっていうのはちょっと怖いですね。子供は子供らしくいのが一番ですね。
子供が好きなことに没頭していることを邪魔しないというのは良くわかります。
でも、夜遅くなったり、宿題をやっなかったりすると、つい口を出してしまいます。なかなか難しいところです。
また一生懸命子供が考えているときに、待てずに横から口出ししてしまいがちですが、我慢、我慢ですね。
ゲーム中毒の子供を1日で治す方法
宮本先生はゲームに没頭するゲーム中毒の子供を、1日で治したことがあるのだとか。
「ゲームをやめなさい」と言うのではなく、逆に「ゲームやらないの?」と言って、勝手にさせると良いとのこと。
一番良いのは、親が子供を色んなことして遊んであげることで、子供のゲームの時間を潰すのが賢いやり方。
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「ゲームやらないの?」と子供に言って子供のゲーム中毒が治ったというのは疑問。
親が子供と遊んで子供のゲームの時間を潰すというのは大賛成。子供は親と遊ぶ方が楽しいですからね。特に小さいうちは。
とにかく、ゲームやめろ!と無理やりやめさせるより、子供が自主的に自然にゲームをやらなくなる方法がベストということですか・・・
子供のやる気スイッチを入れる方法
外から触ってもダメ。子供自らスイッチを入れるのを待つしかない。
やる気のない子にやる気を起こさせる方法はないが、面白く見せるというのは一つの方法。
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子供のやる気が出る方法があったら楽ですけどね。
どうやって面白さを子供に伝えることができるかってことでしょうか?
好きなものならやる気が出ます。親が勉強が嫌いだったら、そりゃ子供もやる気は出ないか・・・
子供を勉強好きさせる方法
学ぶことで成長し、それが楽しいと思わせるのが大事。
思考力、粘り強さ、自立心を持つことが、子供が勉強好きになる3つの条件。
それでは、どうやって子供に思考力、粘り強さ、自立心を持つように育てられるか?
子供に選ばせる
子供との会話で常に「どーして?」と訊いて、子供から言葉を引き出す。押し付けるのではなく引き出す。
とにかく子供に喋らせることで、思考力がついて自分で考えるようになり、問いかけに対して答えを探すようになって粘り強さにつながり、自ら答えを導き出そうとして自立心が芽生える。
睡眠も重要な要素
人間の脳には意識のエリアと無意識のエリアがある。
エリアの割合はほとんどが無意識のエリアで意識のエリアはほんのわずかしかない。
起きている間は無意識のエリアへのアクセスはできず、小さな範囲の意識のエリアでしか作業ができない。
また、健康にもつながるため、睡眠を良くとるのはいいこと尽くめ。
子供との勝負事はわざと僅差で負けてあげる
将棋やスポーツなどの子供との勝負では、親はわざと僅差で負けてあげると、子供が面白がり興味を持つ。
親は子供に勝って威厳を示すより、子供の踏み台となって子供をいい気持ちににさせるのが重要。
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子供から聞き出すっていうのはいい手ですね。自分で考えて選んだ結果ですから、子供自身も納得でしょうし、考える力が育つと思います。
睡眠の重要性は今さら語ることもないでしょう。睡眠不足だと、やる気が起きないということにもつながります。
子供に僅差で負けてやるというのは目から鱗でした。なるほどです。これはかなり使えそうです。
子供を勉強好きにさせるというのは親にとって常に難しい課題ですが、この全力教室の番組を観てかなり参考になりました。
実践するには難しいものがありますが・・・
まずは親が粘り強くないといけないようです。
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