どうせならいい映画を観たいですね。
雨上がりの「Aさんの話」~事情通に聞きました! では、良い映画を探す方法を紹介してました。
映画の裏事情 失敗せずに観たい、いい映画を観たいなら
映画は世界中で年間5000本もつくられているそうで、その中で日本のシネコンで上映される映画は約1000本。
そんなに映画がつくられていて、上映されているんですね。ちょっと驚き。有名な映画以外で良い映画に出会う確率は低そう。
賞を獲っている映画は間違いなく面白いのか?
約2万本の映画を観たという松崎健夫さんによると賞を獲っている映画は間違いなく面白いとのこと。ただし、賞に捕らわれてしまうと本当に良い映画を見逃してしまうそうです。
アカデミー賞では、No.1の映画が選ばれるとは限らないようです。
アカデミー賞の選考方法は、アメリカの映画産業界で多大な功績がある俳優やスタッフなどのアカデミー会員の投票によって決定。よって人間関係やアメリカの情勢などが賞の選考に影響を与えるそうです。
人がやることですからね。そりゃそうですよね。
映画予告編では良い映画化はわからない・・・その驚きの裏事情
映画の予告編を観ているとワクワクして、本編も観てみたくなりますが、予告編専門ディレクターの小松敏和さんによると、予告編は嘘つきまくりとのこと。
予告編は、映画をいかに魅力的に見せるかというのが重要な役割。時には面白くない映画も面白く見せないといけない。そりゃあたりまえ。
映画の制作費は莫大で、莫大な制作費は興行収入で回収。よってキャンペーン前の宣伝活動が重要となります。
女性客を呼びこむと男性客も増えるので、映画のイメージや雰囲気を変えることはよくある演出とのこと。
9割アクションシーンなのに、女性を呼ぶために恋愛映画に思わせるような演出の予告編や映画の内容とはまったく関係のない音楽を予告編で流して作品の印象を変えることもあり、更には予告編ためだけに音楽をつくることもあるそうです。
ダークな世界観の作品なのにコミカルな曲を入れてきたりと、これを観ると盛り上がるなという音楽を探してきて、まるでこの映画の曲であるかのように入れてしまうので困った状況だそうです。
またハリウッド版と日本版の予告編はまったく違うそうで、無いものをあるとは言ってないけど、隠したり別の雰囲気に見せるのはよくあるとのことです。
なので映画の予告編から良い映画を見つけることができるかというと、予告編から良い映画を見抜くことは難しいようです。
映画評論家がオススメする映画は間違いないのか?
映画評論家など映画関係者は、立場上良いことしか言わないとのこと。面白くなくても、面白くないとハッキリと言えません。映画業界のしがらみが多いので信用できないようです。
Audience Award受賞作品がオススメの映画
映画事情通もオススメするしがらみに縛られない小畑勝範さんは、大手シネコンで上映するような映画ではなく、独自の買い付けて来た作品を新宿のミニシアター「シネマカリテ」で上映。
ミニシアターはそれぞれに個性があり、十三「第七芸術劇場」では社会ドキュメント映画、九条「シネ・ヌーヴォ」はアート系など、たいていは専門性の強い映画を上映している映画館。
「シネマカリテ」は、陽の目を見ない良質な映画を発掘し、大手では上映しない作品を見つけて上映。
小畑勝範さん曰く、良かったなと思ってくれる映画をやりたいと思っているのだとか。映像がいい映画とか、話がいい映画とかがここに来れば観れる、観て楽しい、映像美、ストーリーも面白い、ハリウッドとかではないいい作品が観れるとのこと。
小畑勝範さんの良い作品の基準の選び方は、観客賞受賞した作品。
グランプリは数人の審査員が選ぶが、観客賞は一般の客が評価した作品を投票で選び、ある意味観客賞の方がグランプリに近いのではという捉え方をしているとのこと。
小さな映画館では、監督や俳優も無名な作品が多く、観客賞を獲っても大手シネコンでは公開されないこともあり、中には劇場上映すらなく、DVDにしかならないこともあるそうです。
観客賞は映画界のしがらみのない一般客が選ぶ賞ですから、この観客賞(Audience Award)を受賞している映画を探せば、間違いなく良い作品に巡り合うことができるそうです。
ちなみに、最近注目の観客賞を受賞した映画として、
- オランダ映画「孤独のススメ」
- イタリア映画「神様の思し召し」
- 韓国映画「チョコレートドーナツ」
- ハンガリー映画「リザとキツネと恋する死者たち」
の4つの映画が紹介されました。面白いかどうか試してみる価値ありです。
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