食品に大々的に表示されるレモン10個分のビタミンCなど、栄養素の量を想像しやすいように〇〇個分の××って記載されていることがありますが、実は〇〇は超しょぼいという驚きの事実!
盛りすぎサンデー2016年6月19日放送で紹介。
イメージ先行の栄養素量の表示
栄養士の池上先生によると、凄い栄養が取れそうなイメージも別の食材に変えると数字が一気にスケールダウンするとのこと。
食物繊維の場合
食物繊維の代表格と言えばレタス。レタス10個分の食物繊維なんて表示を良く観ます。大人の1日分の食物繊維の摂取量の目標はレタス6個分。
レタスだと6個も食べないといけませんが、キャベツだと1個分で目標量の食物繊維が取れるそうです。
さらに、カボチャ1個分の食物繊維はレタス20個分にあたり、それで計算するとカボチャ3分の1個分でことたります。
カルシウムの場合
カルシウムと言えばパッと思い出すのは牛乳。牛乳10個分は干しむきエビ1袋分でOK。3gの干しむきエビを食べると牛乳1本分に匹敵します。
ビタミンCの場合
ビタミンCの代表はやっぱりレモン。でもレモンのビタミンC量はたいしたことなし。
パプリカ1個分でレモン12個分、ゴーヤ1個分でレモン6個分、柿1個でレモン5個分、ブロッコリー1個でレモン5個分に相当。
ビタミンC摂取しようとレモン食べる必要まったくなし。
なぜビタミンCをレモン何個分と表示?
そもそも論で、なんでレモン何個分とビタミンC量を表示するのでしょうか?
実は全国清涼飲料工業会という団体が飲料中のビタミンC量をレモンの個数で表すようにガイドラインで決められているのだそうです。
なぜビタミンCがレモンのイメージ?
レモン=ビタミンCのメージが強いのかというとビタミンCの発見にレモンが大きく関わっていたからなのではないかとのこと。
大航海時代に多かった病気、壊血病。船内で壊血病のため多くの人が命を失っていたようです。そんな時代、イギリス人軍医がレモンなどの柑橘系類を食べていた船員が壊血病になりにくいことを発見。
その後の研究で、レモンから発見された成分が壊血病治療に有効であることを発見し、この成分がビタミンCでした。
ビタミンCが少ないと思われたレモン、実はある部分に多いことが判明
ガイドラインではレモン1個分のビタミンCは20mgと定められ、これはレモンの果汁のビタミンC量。
実はレモンの皮部分に多くのビタミンCが含まれており、丸々1個のレモンには100gのビタミンCが含まれるそうです。
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