ふぐ料理人が造った岸和田にある「ふぐ博物館」。
ビーバップハイヒール 2019年3月7日放送、知られざる穴場スポット関西マニアック博物館Best7 にて、庶民文化研究所所長の町田忍先生が紹介。
国内の研究者も訪れるふぐ博物館
「ふぐ博物館」は第4位。
「ふぐ博物館」は、普通に歩いていては見逃してしまいそうな外観なのですが、中には、骨格標本やホルマリン漬け、本物のフグで作った提灯など、天井まで部屋いっぱいにフグが。
ここまでフグに関するものが展示されているのは世界でも珍しいとして、国内の研究者も見学に訪れるほどとのこと。
博物館を造ったのはふぐ料理店を営む料理人
専門家も訪れるほどのふぐ博物館ですが、造ったのはふぐ料理の店を営む料理人の北濱幸一さん。
実は今から50年ほど前に、フグ中毒が流行し、中毒を怖がるお客が増加して客足が減り、将来ふぐ料理がなくなってしまうと北濱さんは懸念。
当時はふぐに関する研究が進んでおらず、ふぐ中毒の解決方法が確立してなかったとのこと。
それで北濱さんは独自にふぐの研究を開始。
研究の結果、卵巣と白子の両方を持つ雌雄同体のふぐに注目。
珍味として名高いトラフグの貴重な部位である白子は、もちろん毒は無く食べることは問題なし。卵巣には毒があるため、基本的には食べることができません。
ただし、雌雄同体のふぐに関しては、卵巣から白子に毒が流れる場合があることを発見。
トラフグは、魚類の中でも雌雄同体の割合が高く、0.3%が雌雄同体であり、計算上では年間15トンの雌雄同体が市場に出るのだとか。
この発見により、ふぐ中毒者が激減したそうです。ふぐ料理界の貢献度高すぎ!
博物館のふぐは、この研究の際に解剖されたふぐの標本を展示したもの。
北濱さんの研究は、ちゃんと大学で研究。ふぐ研究に関する論文も出しているそうです。
ふぐ博物館の場所
「ふぐ博物館」は南海電車岸和田駅より歩いて10分ほど。
住所は以下の通り。
大阪府岸和田市北町10-2
ちなみに北濱さんのお店「喜太八」はミシュラン2ツ星とのこと。
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