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素人でも簡単にかまど炊きご飯が炊ける土鍋「かまどさん」 ウタマヨ! 2020/2/22

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素人が土鍋でご飯を炊くのは火加減が結構難しいですが、「かまどさん」という土鍋を使うと、素人でも簡単にかまどで炊いたような美味しいご飯が炊けるという。

 

かまどさん

 

ウラマヨ!2020年2月22日放送、壮絶地獄からの生還劇!大ヒット炊飯器&奇跡のタオルで大借金を返済にて紹介。

 

かまどさんはご飯を炊くだけに特化した土鍋

百貨店や通販等で飛ぶように売れている人気土鍋「かまどさん」。

 

「かまどさん」はご飯を炊くだけに特化した土鍋で、2000年に登場し、これまでに累計95万個を販売した大ヒット商品。

 

家電雑誌の美味しく炊ける炊飯器ランキングで並みいる大手を押さえて見事1位に輝いたこともある(2014年)と炊飯器としての実力も折り紙付き。

 

土鍋はご飯が美味しく炊けるイメージがある反面、炊くのが難しそうなイメージがあります。しかし「かまどさん」は超簡単にご飯を炊くことができます。ここが人気の秘密。

 

「かまどさん」でご飯を炊く手順は以下の通り。

  1. 研いだお米と水を土鍋に入れる。
  2. 2重蓋をして中火で13分炊き(3合の場合)火を止める。
  3. 20分蒸らして完成。

 

普通の土鍋では、火加減が難しく、吹きこぼれを起こしたりします。

 

「かまどさん」は、試行錯誤の末、二重蓋にすることで吹きこぼれをなくすことに成功。

 

更になべ底の厚みを通常の土鍋の3倍にすることで一定の火加減を実現。一定の火加減で熱して火を止めたら、分厚いなべ底が生み出す蓄熱で炊き上げるという仕組みとなっています。

 

炊き上げ時間を1分前後伸ばせばおこげご飯もできます。

 

ウラマヨ!のスタジオで試食していましたが、めちゃくちゃ美味いと大好評でした。

 

 

土鍋に伊賀の土を使っているのもご飯が美味しい秘密

「かまどさん」の土鍋には伊賀の土を使っているのも炊いたご飯が美味しい秘密。

 

「かまどさん」を作っているのは、江戸時代後期の1832年に創業した伊賀焼の産地にある格式ある老舗窯元の伊賀焼窯元「長谷園」。

 

長谷園の伊賀焼には、伊賀の土を使用。伊賀の土は生物の死骸など多くの有機物を含んでいるため温度を一定に保つ性質があり、焼き物に最適な土。余分な水分を吸水し保水効果もあるため、美味しいご飯が炊けるのだとか。

 

「かまどさん」のヒットにより、電気メーカーと組み、2018年から炊飯器タイプ「かまどさん電気」も販売し、好評を得ているとのことです。

 

長谷園はかまどさんでV字復活!

長谷園は2000年より前は業績が低迷。倒産の危機を迎えたが、この「かまどさん」のヒットにより見事V字回復したとのこと。

 

1832年に創業した長谷園は、もともと食器や茶器など昔ながらの製法で伊賀焼を作り続け長きに渡り愛され続けてきた会社。

 

1960年代に入ると全国で分譲住宅やマンションが増える中、当時の社長が建築資材に注目し、伊賀焼のタイルを製造開始。

 

伊賀焼の土を使ったタイルは重厚感があり、外壁に使うタイルは好評で、すぐに全国から発注があり、長谷園の主力事業へ。数億円を投資し、大規模なタイル工場を次々に建設。

 

1990年代にはタイルの売り上げが全体の7割を占め、120人もの職人を抱えるなど順風満帆。

 

しかし、1995年の阪神淡路大震災(M7.3)で一変。

 

地震で全壊した住居は10万軒以上。ニュース映像では立派なビルのタイルが落ちるところを大きく報道。重いタイルなどは壁に使うと良くない、外壁用タイルは地震に弱いという悪評が瞬く間に全国に広がり、注文のキャンセルが増加。

 

これで大量のタイルの在庫を抱えたものの、タイル工場の約80人の従業員を辞めさすことはできないため、タイル事業は撤退できず。

 

だが食べるものにも困り、従業員は解雇するしかないと決断し、全体の従業員を120人から40人へ減らし、1997年にタイル工場は閉鎖に。

 

当時の社長は廃業する寸前で、息子に助けを求める。それが現在の長谷園の社長。

 

借金が18億円あったものの、親子で「かまどさん」の開発に着手。試作品を1000個作り、4年の歳月を経て「かまどさん」が完成。

 

かまどで炊いたご飯が味わえるとして「かまどさん」が口コミで広がり、大ヒット。見事V字回復につながったのだとか。

 

まとめ

「かまどさん」の簡単にご飯を炊ける土鍋の仕組みをサラッと聞いただけだといいもん作ったなぁという感じだけで終わりそうですが、その開発までの背景を知ると「かまどさん」の誕生にたどり着くのにエライ苦労があったと深いものを感じました。

 

タイル事業が失敗しないと大ヒット商品の「かまどさん」は誕生しなかったかもしれません。実に興味深い。

 

 

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