300年以上の歴史あるお寺「宝蔵院」が始めたお寺っぽくない新サービス、ラーメンの販売が話題。
大阪ほんわかテレビ 2023年12月22日放送、一度試すとハマってしまう沼落ち必至サービスSPにて紹介。
1日30食限定の「精進らーめん」
京都府宇治市にある「宝蔵院」は1669年建立のお寺。
ラーメン販売を始めたのは去年10月。毎週木金土だけのサービスで1日30食の限定販売。
メニューは「精進ラーメン」で1杯600円と格安。
1日30食の限定かつ格安価格とあって多くのお客さんが訪れ大人気なのだとか。
「精進ラーメン」はお寺のラーメンというだけあって動物性の食材は使わず超あっさり系。
スープは醤油ベースで、11種類もの野菜から出汁をとっており、昆布、椎茸、大根以外の材料は企業秘密とのこと。
ラーメンはボランティアが調理。
国指定重要文化財を守るためにラーメン販売のサービスを開始
お寺でラーメン販売のサービスは、「宝蔵院」で保管する国指定重要文化財を守るために開始。
「宝蔵院」の裏の倉庫にはお経を彫ったたくさんの版木を積み上げて保管。
印刷技術がなかった時代に「宝蔵院」の住職となった鉄眼禅師が開発した「お経の印刷版」。
一文字一文字、手掘りによって仕上げられた大変貴重なもの。
この板に紙をのせて刷るとお経の文字が現れ、これをつなぎ合わせることでお経の本に。
版木は宗派に関係なく、この日本に存在する全てのお経の原本がこの「宝蔵院」の倉庫に保管されているのだとか。
その数は約6万枚あり、そのうちの約4万8千枚が国指定重要文化財。
国指定重要文化財といっても管理責任は所有者が追うことになっている、管理をするとともに後世に伝えていけない責任もある。
350年たったものをこのままずっと寝かしておくとカビが和えたり虫が喰ったりということも起こるため、管理するためにはそれなりの費用が必要。
費用をねん出するために始めたのが、収蔵庫の特別拝観、法話、イベントなどを実施する「鉄眼プロジェクト」。
「精進らーめん」の販売サービスはこのプロジェクトの一環として開始したのだとか。
ラーメン販売をしたいから始めたのではなく、より多くの人にこういう現実を知ってもらうためのラーメンでもあるのだとか。
まとめ
京都市宇治市にある300年以上の歴史のあるお寺「宝蔵院」ではラーメンの販売サービスを開始。
ラーメンは精進ラーメン。動物性の食材はいっさい使わず、凄いあっさり味が特徴。
ラーメン販売をしたくて始めたわけでなく、重要文化財を守るためのプロジェクトの一環としてサービスを開始。
【宝蔵院】
京都府宇治市五ケ庄三番割34-34
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