カレーは2日目の方が美味しいというのは、たいたいの人が納得するところ。
そんな2日目のカレーの味を調理直後から再現する調理法。
大阪ほんわかテレビ、2024年3月1日放送、定番を見直す!サイエンスで料理をアップデートにて紹介。
2日目のカレーの味になる調理法を紹介するのはこじまぽん助
調理直後から2日目のカレーの味を再現する調理法を紹介してくれたのは分子調理学研究家のこじまぽん助さん。
紹介された調理法で作ったカレーは、初日からコクと旨味がたっぷりのカレー。
この調理法は、隠し味はいっさい使わず、材料は普通のもの。調理時間も通常の時間で、まったく難しくないとのこと。
2日目のカレーの材料
今回の2日目のカレーの調理法のカレーはポークカレー。脂身が多い豚バラ肉がカレー向きとのこと。
材料(4人分)は以下の通り。
- 豚バラ肉 300g
- 玉ねぎ 1個
- 人参 1本
- メークイン 4個
- ニンニク 1片
- 生姜 薄切り2枚分
2日目のカレーの調理法の手順
2日目のカレーの調理法の手順は以下の通り。
まず、フライパンにサラダ油を入れ、肉を焼いていきます。
肉は、スーパーで売っている肉を並んだまま切ります。
売られているときの面の裏側には脂身がたくさん出ており、この脂身を下にしてそのままフライパンに入れます。
肉はバラさずに片面を中火で2分程度焼きます。焼き色の香ばしさと柔らかさを両立するように、肉はバラさずに重ねたまま片面だけ焼くのがポイント。
肉に塩を小さじ1/2程度加え、ニンニク、生姜を加え、香りが立つまで中火で炒めます。
中火のまま、更に玉ねぎ、人参を加え、キラキラ光ればOK。
この後、普通は水を入れて炊きますが、この調理法では蒸していきます。
実は、煮込み料理は煮込むよりも蒸した方が美味しくなるとのこと。
中火のまま、水ではなく料理酒150mLを加え、蒸していき、煮汁が濃い状態を作ります。
水分が減ったら少しだけ水を加えてかき混ぜ、再び蓋をし蒸していきます。間隔はおよそ2~3分ごと。
蒸し始めて10分後、未だ調味料は塩と料理酒のみ。食材の中の旨味や糖分が出ている証拠に、煮汁に色が付いています。
ここでジャガイモを投入し、再び蒸す工程を繰り返すこと15分。
蒸す工程が終わった後、たっぷりの水を投入し、煮立ったらルーを溶かして完成。
3人の主婦が普通に作ったカレーとこの2日目のカレーの調理法で作ったカレーを試食。
口に入れた瞬間分かるくらい味が全然違い、断然、3人共に2日目のカレーの調理法で作ったカレーが美味しいとの評価でした。
2日目のカレーが美味しい理由
2日目のカレーが美味しいと言われる理由は、1日目では旨味の交換が完全に出来ておらず、時間を要するのが原因。
煮汁の味が濃い汁に浸して煮る場合と薄い煮汁で似た場合、どちらが味が染みるのかというと濃い方。
煮込むとスープの成分が野菜の中に入っていくのと同時に野菜からもスープの旨味成分が溶け出す。
この時、煮汁が少なく塩分が濃い状態のスープにするとその旨味がより交換されるのだとか。これが2日目のカレーの状態と同等に。
まとめ
今回の「いきなり2日目のカレー」は、野菜のエキスがルーにたっぷり溶け出し、めちゃ美味しいと好評。
いきなり2日目のカレーの調理法のポイントは、
- 豚バラ肉を分けず片面だけ焼き色を付ける
- 煮込み料理は煮るのではなく蒸す
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