漆塗りのコーヒーカップ「HORN -ホーン-」がキャンパーの間で大人気とのこと。
大阪ほんわかテレビ 2025年10月3日放送、昔懐かしの商品がアップデート「令和にアレがアップデート」にて紹介。
漆塗りのコーヒーカップは仏壇屋が製作
39,600円とちょっとお高いお値段漆塗りのコーヒーカップ「HORN -ホーン-」。
製作したのは老舗の仏壇屋のカネイ中川仏壇。手掛けたのは5代目の中川喜裕さん。
仏壇の漆塗りの技術を使い製作。
この10年間で仏壇仏具の業界は激変。需要が落ち込み仏壇業界は窮地に。
このままでは漆塗りの技術が衰退すると中川さんは危機感を持つように。
そこでもともと大のアウトドア好きだった中川さんは、コロナ禍のキャンプブームをきっかけに漆を使ったキャンプブランドを立ち上げたのだとか。
漆塗りのキャンプグッズはコーヒーカップの他にもたくさん。
中川さんが手掛ける漆塗りのキャンプグッズは今や売れ切れ続出。
販売イベントでは長蛇の列となるくらいの人気ぶりとのこと。
抗菌性や耐久性に優れる漆塗り
漆塗りのコーヒーカップは見た目がかっこよいだけでなく、抗菌性や耐久性に優れているのだとか。
O157をガラス片に塗布する検証実験では、漆なしのものでは約3倍に増加したのに対して、漆ありのものでは約1/1000に減少され、漆塗りが科学的に食中毒を防止することを証明。
また漆の物を固める堅牢製の特徴から1mmの薄さの木でも漆を塗ることで耐久性が大幅に向上。
通常であれば黒ずんでしまう木のまな板も汚れ知らずで、更には防水性や耐火性もあり、キャンプとの相性は抜群。
製作には大変な労力
良いこと尽くめの漆塗りですが、その製作には多大な手間と時間がかかるとのこと。
漆を器に塗る際は薄すぎず厚すぎず均等にミリ単位で揃える職人技が必要。
漆を塗った後は、漆に空気中の水分を吸収させて漆を固めるために、湿度80%超の部屋で3日間保管。
その後、表面を研いで艶出し。この操作を繰り返すこと20回。
トータルで5カ月、6カ月かかるのだとか。
漆塗りの器は一生もの。漆が剥がれたらメンテナンスも可能。半永久に使えるのも漆塗り製品の特長。
入院中の子供たちのキッズコーナーに漆塗り積み木を寄付
NICU(新生児集中治療室)では消毒ができない。そのためNICUに積み木などの木のおもちゃの持ち込みはNG。
そこで、中川さんは、入院する子供たちのキッズコーナーに漆塗りの積み木を寄付する活動も実施中。
まとめ
仏壇製作の技術である漆塗り。仏壇需要激減で、漆塗りの技術が衰退してしまう危機。
仏壇屋の中川さんは漆塗りの衰退を食い止めるべく、アウトドア好きということもあり、漆塗りのキャンプグッズを製作販売。
漆塗りは防水性、耐火性が高く丈夫でキャンプとの相性は抜群。しかも抗菌性もあるので衛生的。
ちょっとお高く、入手も難しそうなので、これから先、漆塗りのキャンプ用品がたくさん世に出てくるといいですね。
【アウトドアグッズに関する関連記事】

コメント