夏の旬の野菜、夏野菜は水分補給やビタミン摂取に効果的。夏の脱水症状や夏バテ防止に役立つと言われています。
しかも値段も安くてお買い得。なので、できれば旬の野菜をより美味しく、新鮮に楽しみたいところ。
野菜にはそれぞれ特徴があって保存方法や見分け方、調理方法にも勘違いしているミスが多い。
サタデープラスでは、今回、料理研究家で農林水産省の広報誌の監修なども手掛ける食品保存アドバイザーの島本美由紀さんが夏野菜の保存方法・見分け方・調理方法を紹介。
夏野菜の保存方法
旬の夏野菜は栄養価が高く、価格もお手頃。買い過ぎてしまうことも多いので、美味しさや鮮度を長く保ちながら保存しておきたいところ。
ミニトマトの保存方法
ミニトマトはパックのまま保存するのはNG。
ミニトマトをパックのまま保存すると、湿気がこもってしまい痛みやすくなるとのこと。時間が経つと重みによって潰れて雑菌が繁殖する可能性が。
更にミニトマトのヘタからカビや雑菌が繁殖するリスクあり。
乾いたキッチンペーパーを敷いた容器に入れて野菜室で保存するのが正解。
またヘタを取って冷凍すれば、凍った革が実を守ってくれるので約3カ月間保存が可能なのだとか。
キュウリの保存方法
キュウリは買ってきた袋に入れたまま冷蔵庫で保存するのはNG。
袋に入れっぱなしだとキュウリが出る水分や湿気がこもって湿った状態となり、キュウリが痛むスピードが速まるのだとか。
キュウリはキッチンペーパーで巻いてラップに包んで保存するのが正解。
ぶどうの保存方法
ぶどうは房ごと冷蔵庫で保存するのはNG。
房ごと冷蔵庫で保存すると果実の水分が取られて鮮度の劣化スピードがアップ。
また重みによって下の実が潰れてしまう可能性も。
5mmほどヘタを残して一粒ずつ切り分け、雑菌防止のため、キッチンペーパーを敷いて冷蔵庫で保存るのがオススメとのこと。
美味しい旬の夏野菜の見分け方
今回は夏野菜の旬の定番野菜、美味しいトウモロコシ、枝豆、ナス、カットスイカの見分け方を紹介。
美味しいトウモロコシの見分け方
美味しいトウモロコシを選ぶ際には、トウモロコシのヒゲの色を見ます。ヒゲの色が白よりも茶色を選ぶのがポイント。
ヒゲが茶色で黒ずんでいた方が良く熟している可能性が高いのだとか。皮ごとトウモロコシを買う場合は、ヒゲがたくさんあるものがオススメ。
トウモロコシのヒゲは絹糸(めしべ)で、めしべ1本に1粒の実があり、ヒゲの量が多いものは実が詰まっている証拠。
ちなみに朝採れのトウモロコシは甘く美味しいとのこと。トウモロコシの糖分は昼に葉で作られ夜に身へ貯蔵されるため。
朝採れのトウモロコシを見つけたら即買いです。
美味しい枝豆の選び方
枝豆は小粒のものを選ぶのが美味しい枝豆の選び方のポイント。小粒の方が甘くて美味しいとのこと。
パンパンに詰まっているもの大振りの枝豆は育ちすぎており。はもはや大豆になりかけ。プリッとした食感がなくなって甘みも減っているのだとか。
なので小粒でくびれのある枝豆がベスト。
美味しいナスの選び方
ナスの鮮度はヘタの先の部分(ガク)で分かるとのこと。
ヘタの先部分とトゲがピンとしたものが鮮度が良いのだとか。
またナスは収穫直後が新鮮で味も美味しい。ヘタと実の間が白くなっているものは収穫の直前まで成長し続けた証でより新鮮とのことです。
美味しいかットスイカの選び方
夏は食べたくなるスイカ。
スーパーなどで売っているカットスイカは切り口の角が鋭いものを選ぶこと。
スイカは時間が経つと水分が抜けて丸くなり、甘みも減るのだとか。
夏野菜の調理方法
夏野菜の調理方法として、枝豆、大葉、トウモロコシの正しい調理方法を紹介。
枝豆の正しい茹で方
枝豆はたっぷりのお湯で茹でると栄養や旨味が流れ出すのでNG。枝豆は少量のお湯で茹でるのが鉄則。
まずフライパンに洗った枝豆を入れます。水は200gの枝豆に対して100mL、塩は小さじ1杯。
蓋をして中火で5分加熱。最後にお好みで塩をふって完成。
これで栄養と旨味を閉じ込めた美味しい枝豆になるとのこと。
大葉の正しいカット方法
香りを楽しむ大葉は横切りが鉄則。
横切りですと大葉の繊維を断つので、縦切りよりも香りが立つのだとか。
トウモノコシの正しい茹で方
トウモロコシは皮を剥がして茹でるのは旨味成分が流れ出すのでNG。
薄皮を数枚残して茹でるのが鉄則。更に電子レンジを使うのがオススメ。
トウモロコシの薄皮を数枚残して水をかけラップで包み、500Wのレンジで5分加熱すればOK。
レンジで加熱することで時短になる上、トウモロコシの栄養を逃さず甘みが増すのだとか。
夏野菜のその他の豆知識
その他にも夏野菜について豆知識を紹介されました。
辛くないシシトウのm豆知識
辛いのが苦手な人は、辛いシシトウには当たりたくないもの。
辛くないシシトウを見分け方は、シシトウの形を見ます。
曲がっていたり、形がいびつなものは辛いシシトウである可能性大。辛くないシシトウを選びたいなら、できるだけ真っすぐなシシトウを選ぶのがポイント。
シシトウが曲がるのは、陽当たりや陽当たりや水不足などの栽培時の環境のストレスが原因。ストレスによって辛味成分であるカプサイシンを合成し、その結果辛くなる可能性があるのだとか。
グルタミン酸が多いゼリー部分を落とさないトマトの切り方
夏の旬の野菜と言えばトマトが代表格。
トマトの種があるゼリー部分は、疲労回復の効果が期待できるグルタミン酸が含まれています。
このトマトのゼリー部分を落とさない切り方を紹介。
その切り方とは、トマトのお尻の白線の間を切ること。白線の間を切ることでゼリー状の部分をこぼさずにカットできるのだとか。
白線は熟したトマトの証でスターマークと呼ばれることも。白線の下にゼリー部分があるため、線と線の間をカットすれば栄養豊富なゼリー状部分を無駄なく食べられるというわけ。
苦味が少ないピーマンの選び方
ピーマンの苦みが苦手なお子さんがいる家庭では、なるべく苦味が少ないピーマンを選びたいところ。
そんな苦味が抑えられたピーマンの選び方も存在します。
ピーマンのヘタを見ます。ヘタが五角形よりも六角形のピーマンの方が苦味が少ないとのこと。
ヘタの数はたくさんの栄養を吸収して育つと増える傾向に。ヘタが多いということは栄養が豊富。つまり六角形のヘタを持つピーマンは、糖度が高く苦味を感じにくいのだとか。
まとめ
栄養価が高く美味しい夏野菜。更に美味しく食べるには、正しい見分け方、保管方法、調理方法は重要です。
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